AGAは5αリダクターゼによって産出されたDHTが原因です。
ホルモンバランスの乱れって、女性にだけ起こると思っていませんか? 実は、男性にもホルモンバランスの乱れは起こりうることです。 しかも、ホルモンバランスが乱れることによって、頭髪への影響も現れてきます。 実はAGAによる薄毛はホルモンバランスが関係しているのです。
■発毛を促すホルモンの関係
通常、男性であれば、テストステロンという男性ホルモンが多く作用しています。 このテストステロンは、髪やひげという毛髪関係に深く関与し、より太くしなやかな髪を発毛させていきます。 ところが、5αリダクターゼという酵素の働きによってDHT(ジヒドロテストステロン)という活性型の男性ホルモンへと変容します。 このDHTですが、残念なことに、発毛を抑制する働きを持っています。 しかも、通常の男性ホルモンに比べて最大で100倍もの発毛抑制力を有しているのです。 そうなれば薄毛になるのもとうぜんというわけです。
テストステロンは髪を太くしなやかに発毛させるホルモン
5αリダクターゼという酵素によりDHTへと変容すると抜け毛の原因になる
■5αリダクターゼが産出され過ぎてもAGAに
また、DHTの分泌量が多いだけでなく、5αリダクターゼの産出量が多いことも抜け毛のDHTを発生させる要因となり、AGAへとつながっていきます。 5αリダクターゼは主に前頭部や頭頂部に多く産出される物質です。 産出量が増えていった結果、前頭部や頭頂部から薄毛が信仰していくことになります。
5αリダクターゼは前頭部や頭頂部に多く産出される
AGAで薄毛がおでこからきたり、つむじあたりからきたりするのはそのため
■AGAとはDHTが多く分泌してしまう状態です
通常であれば、テストステロンが働くことで、毛髪は太くたくましく育ちます。 しかし5αリダクターゼの働きによりDHTに変容するとホルモンバランスの乱れが発生してしまいます。 すると、発毛が抑えられてどんどん抜け毛が増えていきます。 抜け毛が増えることで、今度は薄毛になっていきます。
AGAはテストステロンが、たくさんのDHTに変容している状態
DHTによって発毛が抑えられ薄毛になる
■脱毛の原因を知ることが薄毛対策の第一歩
AGAによる抜け毛はホルモンが原因であることは間違いありません。しかし一部の人は「年齢のせいだから」と思っているようです。 AGAは進行性の脱毛症。放っておいたらどんどん薄くなっていってしまいます。 薄毛の予防・対策には「なぜ髪が抜けてしまうのか」それを知ることが大切です。 自分の抜け毛の原因が、5αリダクターゼやDHTの増産が原因となっているか、一度病院で調べてみるのもいいですね。